デマの話
前回に引き続き、「情報支援の大切さについて」です。
被災地では、「デマ」が流布することが起こりがちです。
3.11当時も、伝言ゲームの中で、間違った情報が「デマ」となって、多くの人々が惑わされ、
貴重な時間が無駄に費やされていました。
今回、益城町で耳にした「デマ」は、 「ボランティアさんに家の片付けを頼むと、家屋の損壊判定が半壊とか、甘い評価になる」 というものでした。
これは、全く間違った情報で、 正解は、 「家屋の構造体(つまり、柱や梁、基礎などですね)を移動したり撤去してしまうと、
家屋の損壊判定が事実上できなくなる」 です。
一次の検査判定結果に異議のある方は、再審査を申し込むことができるのですが、それまでに柱や基礎をいじられてしまうと、再判定が難しくなる。
まあ、当たり前のことです。 つまり、ボランティアさんに、家具や生活備品の片付けを頼んでも何ら損壊判定には支障はないということです。 正しい情報の共有が、効率的な復旧、復興を作っていきます。
支援活動に携わるわたし達には、現場のお手伝いとともに、こうした正しい情報をしっかりと把握していくことが求められます。