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心の災害(2)

前回は、相談事例を元に「燃え尽き症候群」についてご説明させていただきましたが、今回は、その「マイナス波及効果」について書いていこうと思います。

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「ヤル気アドレナリン」が枯渇した状態、つまり「燃え尽き」状態は当人にとって、とても辛いものになります。

想像してみてください。

災害現場での「スーパーマン」から「引きこもり」へと変貌してしまった自分を。


驚きが、失望が、そして自己否定の感情、つまりは恐怖が生まれてくるかもしれません。


「自己の否定」・・・それは未来への否定にもつながる場合があり、生命レベルでの危険信号が鳴り響きます。


そこで、意識下の防衛本能が働き、

「こんなに頑張ったのに評価されない」

「仲間達は自分を理解してくれていない」

「組織が機能しないのは誰のせいだ?」

・・・など、「原因を他に探す」思考に偏りがちになり、人間関係が悪化します。


「燃え尽き」に起因した、このような

「対立と分断」が被災地で起こり、その後の復興への傷、障害となっていった事例を、筆者は数多くみてきています。


復興のために、未来のために、共に頑張っているのに、仲間達との「関係性の問題」で、つまづいてしまうのです。


災害時の「心の問題」は、「関係性の悪化」として表出し、その時に初めて認識されることが多いのが残念なところです。


………………………………


誰もが前を向こうと思いながら日々を過ごす中で、このような「心の災害」は「物理的な災害」の後に、副次的に「余波」のような形で起きてきます。


そんなものに負けない自分を信じましょう。


あの時、信頼しあった仲間を信じましょう。


「和解」それは大変な勇気と、強い未来への希望が必要とされるものでしょう。


私たちが実現したい未来を語ることを、決して諦める事なく、あなたと理解し合うことを続けていきたいのです。



 

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2016年5月28日

熊本地震支援チャリティーライブ

『大谷哲範ライブ&トーク』

当日設置した熊本地震災害支援募金箱への

ご協力金は ¥7,856- でした。

ご協力くださいました皆さま

ありがとうございました。

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